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第5回  京都・賀茂御祖神社の「御手洗団子」 - 参拝後のお楽しみ「諸国味詣で」

参拝後のお楽しみ「諸国味詣で」 / 平成26年08月01日 第5回  京都・賀茂御祖神社の「御手洗団子」

みたらし団子
みたらし団子
御手洗神事
御手洗神事

 

夏の土用の丑の日に、境内の神池(御手洗池)の水に足を浸けると、その冷たさで心身が清められ、疫病が祓われると伝えられるのが、下鴨神社の「足つけ神事(御手洗祭り)」だ。この神事の日に、いつからか境内に登場し、今も鳥居の脇で販売される名物が「御手洗団子」。五個の団子を串に刺し、あぶって焼き目を付け、砂糖醬油の葛餡をかけたこの団子の特徴は、一番上の一個が少し大きく、連続している他の四個の団子と距離が置かれている点で、後醍醐天皇が、御手洗池で水をすくわれた際、最初に一つ、少し間があって四つ浮き上がった泡の姿を団子に模したとも、一番上は頭、残りの四個は手と足で人を象っているのだとも。

御手洗神事以外の日は西参道前の「加茂みたらし茶屋」でいただける。(茶屋ではお茶付き三本四百二十円。持ち帰りは五本五百九十円。)

加茂みたらし茶屋 電話075-791-1652


賀茂御祖神社

【創祀】
創祀の年代を特定することは出来ないが、『日本書紀』神武天皇二年(BC六五八)二月の条に、当神社御祭神、賀茂建角身命
を奉斎していた一系流「葛野主殿県主部」との氏族の名がみえる。 この氏族は、賀茂建角身命の先の代、天神玉命を祖神と
する鴨氏と同じ氏族であったことで知られている。 
また、『賀茂神宮賀茂氏系図』には、賀茂建角身命の子、鴨建玉依彦命より十一代後の大伊乃伎命の孫、大二目命が鴨建角身命社
を奉斎していたことが記されている。その社が、今日の賀茂御祖神社の始源の社の一社であろうとされている。 崇神天皇七年
(BC九〇)には、社の瑞垣が造営(『鴨社造営記』)され、垂仁天皇二十七年(BC二)八月には、御神宝が奉まつられている。
(『同書』)また、緩靖天皇(BC五八〇)の御世より御生神事が行われた(『旧記』)との伝承があり、欽明天皇五年(五四四)
四月から賀茂祭(葵祭)(『本朝月令』『年中行事抄』)が行われていることからみて、創祀は西暦紀元をはるかに遡るもの
とみられている。
(賀茂御祖神社HPより)

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