神社検定コラム - 神社検定を知る

第23回 丹生川上(にうかわかみ)神社 - ご当地「授与品」あれこれ

ご当地「授与品」あれこれ / 平成30年06月12日 第23回 丹生川上(にうかわかみ)神社

一体ずつ表情が違う「てん気守」は大小2種あり、どちらも1000円(税込)。<br>木彫りの馬のお守は何事も「うまく行く守」で、こちらも1000円(税込)
一体ずつ表情が違う「てん気守」は大小2種あり、どちらも1000円(税込)。
木彫りの馬のお守は何事も「うまく行く守」で、こちらも1000円(税込)

 

奈良県吉野郡の奥深い地、丹生川沿いに鎮座する丹生川上神社(中社)。古来、水や雨を司る神として信仰され、罔象女神(みづはのめのかみ)をお祀りしています。

平安時代に著された法令集『類聚三代格』によれば、第40代天武天皇の御代、「人声の聞こえない吉野の川上にわが宮柱を立てて敬い祀れば、天下のために甘雨(うましあめ)を降らせ、霖雨(ながあめ)を止めよう」との神のお告げがあったので、社を建てて幣と馬を奉り、四至(しいし/四方の境界のこと)の内に神馬を放牧して狩猟を禁じた旨が記されています。古くは雨師明神(あましみょうじん)とも称され、旱(かんばつ)の際には朝廷より黒馬を献じて祈雨を、長雨の際には白馬または赤馬を献じて止雨が祈願されました。

そんな水の神様ならではの授与品といえば、愛らしいてるてる坊主のお守「てん気守」でしょう。水のもつ力で、元気・気力・気勢・気運がいただけるご利益があります。布とビーズで手作りされているため、ひとつずつ表情が違うので、お気に入りを選ぶ楽しみも。見ているだけでほっと心が和みそうな、温もりを感じるお守です。

また、同社にゆかりの深い馬にちなんだ木彫りの馬のお守は、その名も「うまく行く守」。授与された人の思いが何事もうまくいくよう祈願されているという、万能のお守です。


丹生川上神社(中社)

奈良県吉野郡東吉野村小968 ☎0746-42-0032
http://www.niukawakami-jinja.jp/

記事一覧

PAGETOP