ご当地「授与品」あれこれ / 平成30年05月15日 第22回 波上宮 「交通安全守」「フーフダ」
那覇港を望む崖の上に鎮座する波上宮(なみのうえぐう)。地元では「なんみんさん」と親しまれる、琉球八社の一つです。社伝によれば、古くからの聖地であった当地に、熊野権現のご神託により社殿を創建したことが、波上宮の始まり。航海安全、豊漁、豊穣の神として信仰され、かつての琉球王府も篤い崇敬を寄せました。
境内に足を踏み入れると、手水舎や拝殿などの屋根は、沖縄らしい赤瓦が見られます。そして、拝殿の両脇でにらみをきかせているのは、獅子狛犬ではなく一対のシーサー。ご本殿の奥には古来の聖地である「御獄(ウタキ)」があります。
そんな波上宮で授与されている「交通安全守」は、シーサーと沖縄を代表する花である「アカバナー」(ハイビスカス)がデザインされたもの。南国らしい陽気な雰囲気です。
また、沖縄独特の授与品といえば、「フーフダ」。古来より災いを入口で防ぎとめるとの信仰から、災いを封じる特別の祈祷がなされた神札です。家屋の玄関の左右の柱や壁の頭上の高さに、向かい合わせに貼ってお祀りします。フーフダは沖縄の各神社で授与されており、紙製のほか木製のものも一般的です。
波上宮
沖縄県那覇市若狭1-25-11
☎098-868-3697
http://naminouegu.jp/
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