参拝後のお楽しみ「諸国味詣で」 / 平成26年05月09日 第2回 福島・南湖神社の「南湖だんご」
福島県白河市の南湖(なんこ)公園は、享保元年(1801)に開園し身分を問わず広く人々に開放され、日本最古の公園といわれる。
この公園を築庭した江戸時代の名君・松平定信(白河楽翁)公を御祭神として同園北東の一画に大正11年に、鎮座したのが南湖神社。4月中旬には、定信公お手植えと伝えられる樹齢200年を超える御神木「楽翁桜」をはじめ、約800本の桜の花が咲き乱れる。
代表的な茶人としても知られる定信公が、築庭に携はった職人に振る舞ったといわれるのが「南湖だんご」だ。現在、南湖公園内には、「花月」「湖月」「水月」「萩原屋」「楽翁会館」が軒を並べ「南湖だんご」の味を伝える。
「荻原屋」の南湖だんごは、直径2センチの小粒で30個入り550円。粒餡の餡のほか、醤油、ゴマがからまった餅もあり何個でもいただける。(松本 滋)
福島・南湖神社
南湖神社の御祭神は、白河藩主・松平定信公(白河楽翁公)です。
定信公が26歳で藩主になられた当時は天明の大飢饉でしたが、定信公は関西地方に使者を出して食料を大量に買いこんで人々に施されたため、白河藩からは飢饉による死者を一人も出さなかったといわれています。また、日本最古の公園である「南湖」を築庭し身分制度の厳しい時代ながら一般庶民にも開放されるなど、様々な立派な施政を行われ名君と称えられております。
南湖神社は初代宮司である中目瑞男の首唱で、公の偉大な御遺徳を敬慕する白河市民を始め、各地の崇敬者の熱烈な至誠と、当時のわが国財界の巨頭であられた渋沢栄一先生の御尽力により、大正9年5月10日、神社設立が認可され、大正11年6月11日竣工・御鎮座大祭が執行されて今日に及んでおります。平成23年は、御創建90周年に当たります。
諸願一切成就の神・守国大明神として白河地域の人々より篤い崇敬を集め厄除開運・方位除けを始めとして、初宮詣・七五三交通安全・家内安全・商売繁盛などのご祈願をなさる方々で一年中参拝客が絶えることはありません。近年は楽翁公が学問に非常に長けた方でおられたことから学業成就の神として受験生のお参りが非常に増えております。さらに、楽翁公が白河在住の男性と会津の女性を引き合わせて縁を取り持ったということから「縁結びの神」として名高く、創建当時より神前結婚式が数多く行われております。
また、4月中旬になると南湖公園内のソメイヨシノや神社参道沿いの御神木「楽翁桜」が咲きだし、境内は参拝客であふれかえります。「楽翁桜」は南湖公園築造当時に楽翁公によって植えられたと伝えられ、樹齢200年です。また、南湖神社創建の時に桜の木が中央になるように参道を作ったといわれております。
(南湖神社ホームページより)
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