神社検定コラム - 神社検定を知る

第21回 熱田神宮 「白鳥守」「勝守」 - ご当地「授与品」あれこれ

ご当地「授与品」あれこれ / 平成30年04月13日 第21回 熱田神宮 「白鳥守」「勝守」

「白鳥守」1000円(税込)<br>開運招福、縁結び、安産などのご利益がある
「白鳥守」1000円(税込)
開運招福、縁結び、安産などのご利益がある
「勝守」1000円(税込)<br>舞楽装束の柄のお守りと、手首に結ぶ勝紐のセット
「勝守」1000円(税込)
舞楽装束の柄のお守りと、手首に結ぶ勝紐のセット

 

三種の神器の一つ「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」をご神体としてお祀りする熱田神宮。記紀によれば、第12代景行天皇の皇子・日本武尊(やまとたけるのみこと)は東国平定の途上、この神剣を伊勢の神宮で譲り受けられ、尾張国で国造(くにのみやっこ)の娘である宮簀媛命(みやすひめのみこと)とご結婚。神剣を宮簀媛命のもとに留め置かれたまま伊吹山の荒ぶる神を平定するために出かけたところ、山の神に幻惑されて病にかかり亡くなられてしまいます。日本武尊の遺志を重んじ、宮簀媛命が神剣を熱田の地に祀られたのが熱田神宮の創祀で、草薙神剣とゆかりの深い神々をお祀りしています。

ご祭神の一柱である日本武尊は、亡くなられた際、白鳥(しろとり)と化して空へ飛び立ったといわれます。この伝説にちなみ、かわいらしい白鳥をかたどったのが「白鳥守」です。「愛まもり」ともいわれ、開運招福、縁結び、安産などのご利益があるそうです。

中世以降、熱田神宮は武家からの篤い崇敬を集めました。なかでも、織田信長は永禄3年(1560)の桶狭間(おけはざま)の戦いに熱田神宮で戦勝祈願をして臨み、大勝利を得ます。その御礼として信長が寄進した築地塀は「信長塀」と呼ばれ、今も境内に残されています。これにあやかり、勝運を導くお守りが「勝守」です。舞楽のなかでも戦勝の舞である「陵王」の装束の柄をデザインした札型のお守りと、手首に結びつける「勝紐」のセットで、身に付けるのも楽しそうです。


熱田神宮

愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
☎052-671-4151
https://www.atsutajingu.or.jp/

記事一覧

PAGETOP