参拝後のお楽しみ「諸国味詣で」 / 平成27年02月06日 第7回 愛媛・大山祇神社の「おこぜ」
山の神をお祀りする大山祇神社(今治市大三島町)では、おこぜを奉納する風習が残る。「山の神」は醜女で、自分より顔が醜いこの魚を見ると喜ばれることから、おこぜが好物なのだとか。そんなわけで参道の料理旅館・茶梅では宿泊して刺身や唐揚げ、味噌汁などのおこぜ料理などがいただける。
トゲを持ち、姿はグロテスクなおごぜ(写真)が、味はアッサリ淡白。唐揚げは表面の皮の部分はパリパリ、引き締まった白身はサクッと揚がって、しっとり細やか。刺身の薄造りは、フグやカハハギのようだが、身が締まり歯応えがあり、心臓の部分はコリコリ、肝はトロ~リ、白子は粒が細やかでサラサラ、部位によってさまざまなな食感を楽しむことができる。
料理旅館・茶梅(電話0897‐82‐0008)
大山祇神社
瀬戸内海のほぼ中央、芸予諸島の中心をなす大三島は、平成11年5月全通した愛媛県今治市と広島県尾道市の間を10本の橋で結ぶ「せとうち・しまなみ海道」拠点の島であり、瀬戸内海国立公園のなかでも景勝の地として知られる。
大山祇神社は島の西側宮浦に位置し、国指定天然記念物楠群に覆われた境内に鎮座している。「三島宮御鎮座本縁」によれば、はじめ島の東側にあたる瀬戸にまつられたが、のち現在の大三島町宮浦字榊山一番耕地に大宝元年から霊亀二年まで首尾十六年をかけて大造営をなし、養老三年四月二十日正遷座が行われたと記されている。天孫瓊々杵尊の皇妃として迎えられた木花開耶姫命の父にあたる大山積神は、皇室第一の外戚として日本の建国に大功をあらわし、全国津々浦々にその分社が祀られている。
大正4年11月10日、四国唯一の国幣大社に昇格するのも右の由緒によるものである。古来日本総鎮守として尊称せられ、三蹟の一人藤原佐理が、日本総鎮守大山積大明神と揮毫奉納した神額は、国の重要文化財に指定され大切に保存されている。(愛媛県神社庁HPより)
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